2011/7/1 金曜日

「歯ぎしり」や「くいしばり」は要注意! その2 無意識のくいしばり(クレンチング)をやめるための訓練法 —

Filed under: 日記 — h.nakano @ 13:22:40

kuishibari11.jpg 当院の過日のブログ(2011/5/17)で、「歯ぎしり」や「くいしばり」は歯が欠けたり割れたり、歯がぐらぐらしたり、顎関節症の原因になったりするので要注意という話をさせていただきました。
歯を長持ちさせるためにも美容のためにも、アゴの伸びる時期が過ぎたら、食事の時や強い力をだす時以外は努めて歯と歯を合わせないように注意することが必要ですが、長年の習慣で身に付いた無意識のくいしばり(クレンチング)を止めるのは以外に難しいものです。
そこで、埼玉県歯科医師会のHPに「クレンチングをやめるための訓練法 〜無意識のくいしばりも意識して改善できる!!〜」という記事がありましたので紹介します。
歯ぎしりの力は、起きている時に思いきり噛む力より大きく、その力は歯と歯周組織の許容限界を超えるとも言われています。歯をずらさずに食いしばるクレンチング(無意識のくいしばり)も同様です。
クレンチングや歯ぎしりの強さは、日によって異なることが研究で明らかにされ、心配事があったり疲労した時、つまりストレスを受けた時に強くなるようです。
ストレスを受けると、無意識にクレンチングをするようになり、歯と歯周組織に耐えられないほどの大きな圧力がかかります。歯の痛みや、歯の揺れが気になるとき、無意識に行うクレンチングがその原因の疑いがあります。
クレンチングする筋肉は、本来、内臓の筋肉と異なり、自分の意志でコントロールできますが、意志に関係なく緊張するようになってしまった場合には、それをほぐす訓練が必要となります。
『クレンチングをやめるための訓練法』
1.「唇を閉じて上下の歯が接触しない状態を保つ」を常に意識して実行する。
2.ストレッチ運動をする。筋肉をリラックスさせるよう、力を抜いて筋肉をほぐすように伸ばす。首や手足、腰の筋肉もやってみるとよい。
3.手を思い切り上に伸ばして、緊張させてから一気に脱力させる。肩を上に上げられるだけ上げて、一気に力を抜く。筋肉を緊張させてから一気に力を抜くことにより、筋肉が脱力する感覚を体得する。
4.自律訓練法を習得する(シュルツ氏法)。
※ 1.は、特に頭の隅においておくといいでしょう。2.3.も何かの折に行うようにしたらいいと思います。4.は、真剣に取り組まないと習得できない方法ですが、できるようになれば効果は高く、全身的な問題も解決できる可能性があります。興味のある方は取り組んでみてください。
「自律訓練の手順」
1)薄暗い静かな部屋でくつろいだ姿勢をとる。
2)ゆっくりと4、5回、腹式呼吸をして気持ちを集中させる。
「気持ちが落ち着いている」と心の中で4、5回、ゆっくり繰り返す。
3)右手(利き手)に意識を集中させて「重くダラーッとした感じがする」と、心の中で唱える。続いて左手、右足、左足と同じ言葉を唱える。
4)再び2.を行う。
5)右手(利き手)に意識を集中させて「右手が温かくなる」と心の中で唱える。続いて左手、右足、左足と同じ言葉を唱える。
6)再び2)を行う。
7)そのまま眠りにつく時以外は、大きな伸びをして気分を現実に戻す。
※ 毎日1)〜7)を2〜3回(1回当たり約5分)続ければ2〜4か月で習得できるようになるでしょう。

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2011/6/20 月曜日

新顔野菜 アイスプラント♪

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:48:42

iceplant1.jpg

神子田の朝市は不思議なスポットです、いつも何かしらの新しい発見があります。

先日あるお店で、スワロフスキーが張付いたように綺麗に光る葉野菜を売っていました。拡大してみると葉や茎にビッシリと氷粒のような水泡がついています。「アイスプラント」という名前は、この水泡がキラキラして、凍っているように見えるのでつけられた名前だといいます。

ひと口噛んでみたら、水泡から出る水分に程よい塩味が感じられます。プチプチという食感が心地よく、しかも多肉質の葉が柔らかです。

iceplant2.jpgこのアイスプラントは、リンゴ酸にナトリウムやカリウムなどのミネラル類、そしてカロチンを豊富に含み栄養学的にも優れているそうです。粒々の部分は水を蓄えるプラッター細胞です。

元々は南アフリカ原産の多肉植物で、害虫に強く無農薬栽培も簡単。土壌の塩分を吸い取る能力があるため、佐賀大学農学部が有明海沿岸の塩害対策に役立てようと輸入したものです。ひょっとしたらこの度の大震災で塩水に冠水した田畑の除塩に役立つ植物かもしれませんね。

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2011/6/8 水曜日

「歯10本以上で認知症予防効果」

Filed under: 日記 — h.nakano @ 10:28:51

7510s.jpg 

75歳以上で身の回りのことを一人でできる人(自立高齢者)のうち、歯が10本以上残っている人の割合は、認知症の場合より2・2倍高いことが、佐賀県歯科医師会の調査でわかった。同会では、早めの口腔(こうくう)ケアが認知症予防に効果があるとみて、関係機関と連携して啓発を進めている。

 佐賀県歯科医師会は2008年から10年にかけて、佐賀県内の75-84歳の計682人(男性278人、女性404人)を対象にアンケートを実施。このうち、自立高齢者は587人で、認知症の人は95人。認知症のため自ら説明できない人には、介護者から聞き取りした。

 その結果、歯が10本以上残っている人は、自立高齢者が49・6%だったのに対し、認知症の人は半分以下の22・1%にとどまった。「硬いものがかめるか」という質問でも、「かめる」と答えたのは、自立高齢者が70%で、認知症の人は40%。自立高齢者の65・4%は入れ歯をしているが、認知症の人は35・8%と低かった。

 同会では、実際にそれぞれの口腔状態を調べたうえで、北九州市にある九州歯科大の柿木保明教授(摂食機能リハビリテーション学)にデータの分析を依頼。柿木教授は「要介護度が進んでいる人ほど、口腔機能が低下していた。認知症の進行とも因果関係があると推測される」との見解を示した。

 結果を踏まえ、歯科医でなくても、口の中の清潔度や病気などを確認できるチェックシートを1500部作成し、県内の保健所や介護施設などに配った。

 中心となって調査を進めた歯科医の服部信一さん(59)は「早期に虫歯や歯周病の治療を行ったり、入れ歯を入れたりして、かむ機能を維持すれば、認知症の予防をしたり進行を遅らせたりできる可能性がある。高齢者に歯の定期健診を受けることや早めのケアを促したい」と話している。

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2011/5/28 土曜日

アメリカ矯正歯科学会2011に参加して

Filed under: 日記 — h.nakano @ 11:59:10

AAO2011CHICAGO1s.jpg今年のアメリカ矯正歯科学会大会(AAO)が5月13日から17日にわたってアメリカ中西部のシカゴで開催され、参加してまいりました。AAOは矯正歯科分野では世界で最も大きな規模の学会大会で、世界中から約1万人が参加します。今回の会場、マコーミック・プレイスは北米最大のコンベンションセンターで施設が東西南北に分かれており、それぞれが東京ビッグサイトほどの広さがあります。 

世界中から約180題のバラエティーに富む興味深い発表がありました。 

また、AAOでは毎年、歯科矯正の各分野で優れた研究成果や臨床成績をあげているドクターが招かれて講演しますが、日本からは、東京の安香譲治先生が「The Control of Canted Occlusal Plane Using TADs(TADを用いた傾斜した咬合平面のコントロール)」と題して、大阪の浦野智先生が「Accelerated Tooth Movement Facilitated with Periodontal Regeneration(歯の動きの加速(法)は歯周組織の再生を促進する)」と題して、また他にも名古屋の宮島邦彰先生、横浜の黒田敬之先生、仙台の菅原準二先生が講演され注目を浴びておりました。 

商社ブースでは、これまでのものより格段に小さなペン型の半導体マイクロレーザーが発表されておりました。使い勝手の良さから臨床普及が期待されます。 

この学会で得られた知見を、今後当院の臨床に活かしてゆきたいと思います。 

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2011/5/17 火曜日

「歯ぎしり」や「くいしばり」は要注意!

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:49:50

せんべいは10キロ、フランスパンは30キロ、そして「歯ぎしり」や「くいしばり」では60キロから80キロ。これが歯にかかる力です。

hukagao1.jpg

「歯ぎしり」や「くいしばり」をすればこれだけ強い力がかかるのですから、歯が欠けたり割れたりしても不思議ではありませんね。また歯がぐらぐらしたり、顎関節症(がっかんせつしょう)の原因になったりしますので、「歯ぎしり」や「くいしばり」を軽視しているとたいへんなしっぺ返しをくらうことになります。

hagawareru1s.jpg

こればかりではなく「くいしばり」を長期間続けていますと、お顔の丈がつまって「老ける顔」になると指摘する研究者もいます。
良く噛んで食べることは大切なことですが、いつも歯と歯を合わせていることは決して良いことではありません。
歯を長持ちさせるためにも美容のためにも、アゴの伸びる時期が過ぎたら、食事の時や強い力をだす時以外は努めて歯と歯を合わせないように注意しましょう。

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