「歯のばんそうこう」で虫歯にさようなら 日本の研究者が開発
歯を虫歯から守ったり、より白く見せることのできるハイドロキシアパタイトの極薄の膜を、近畿大学生物理工学部の本津茂樹教授と大阪歯科大学の吉川一志准教授が共同開発しました(時事通信 9月18日)。
本津教授らによると、ハイドロキシアパタイトは硬いがもろいため、薄く削っても曲げるとすぐ割れて加工が困難。極薄シートは、ばんそうこうのように歯にそのまま張り付けられ、歯質の修復や知覚過敏の治療に応用できるといいます。
チームによると、高エネルギーの紫外線レーザーを用いた薄膜化の技術でハイドロキシアパタイトを透明なシート状に加工。鋳型を使えばドームや歯冠の形にもできるそうです。
歯のエナメル質とほぼ同成分で人体となじみやすい上、薄いので歯の表面に張り付きやすく、唾液による再石灰化作用で一定期間たてば定着が見込めるそうです。
本津教授は「象牙質がむき出しになった部位に張れば知覚過敏を防げ、小児向けの予防歯科にも使える。耐久性などの問題をクリアして早期の実用化を目指したい」と話しています。
近い将来、日本人が開発した夢の歯科治療が実現しそうです。
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