2012/6/20 水曜日

キム・ヒョージュさんが16歳最年少優勝

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:35:50

hjkim1.jpg6月10日サントリーレディス最終日韓国のアマチュアで日本ツアー初出場の16歳のキム・ヒョージュ(金孝周)さんが宮里藍さんの18歳を塗り替えるツアー最年少優勝を飾りました。ツアータイ記録の11バーディーを奪い、同最少スコア61をマークし通算17アンダーで7打差を逆転し優勝しました。

「宮里藍さんの記録を抜けて光栄に思う。韓国人のアマチュアなのに、拍手をくれたり声をかけてくれたりして、うれしかった」と矯正装置を着けた歯をみせて微笑みました。

美へのこだわりが強いお国柄のせいもあり、韓国では日本以上に矯正治療が普及しています。

bitecontactarea-physicalpower1s.jpg韓流スターのような綺麗な歯並びにも心惹かれますが、歯並びを治すと上下の歯の接する面積(咬合接触面積)が大きくなり、噛む力が増したり、平衡感覚や瞬発力などの運動能力が向上することも知られています。

キム・ヒョージュさんの優勝は“歯並びの良さ=運動能力の向上”にも助けられたものかも知れませんね。

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2012/6/9 土曜日

再生医療に利用 乳歯を保存へ

Filed under: 日記 — h.nakano @ 13:56:15

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傷ついた神経などを再生させるための治療に、歯の中の特殊な細胞が利用できることが分かってきたことから、日本小児歯科学会は、地域の歯科医院が大学病院と連携し、抜けた子どもの乳歯を将来の病気に備えて保存する仕組みを整えていくことになりました。

歯の中に存在する「歯髄幹細胞」と呼ばれる細胞は、神経など体のさまざまな細胞に変化する性質を持っています。

特に乳歯の場合は、この細胞が若いために遺伝子の損傷が少ないうえ、歯が抜けたあとに採取すれば体への負担もないことから、将来病気になった際、神経などを再生させるための治療に有力だとして注目されています。

このため、子どもの歯を専門とする日本小児歯科学会は、全国の歯科医院と大学病院が連携し、抜けた直後の乳歯から細胞を取り出して培養し、冷凍保存する仕組みを作ることになりました。

これまでに国内のほとんどの大学病院で細胞を培養したり保存したりする準備が整ったということで、ことし7月からは、全国でおよそ30の歯科医院で乳歯から細胞を取り出し大学病院に送り始めるということです。

学会の常任理事で東北大学の福本敏教授は「抜けると捨てていた乳歯が再生医療に利用できるとなると、虫歯予防の動機づけになるという点でも大きな影響が出てくると思う。大学病院だけでなく、地域の歯科医院で患者が乳歯の細胞を預けられる体制を構築して、この取り組みを広げていきたい」と話しています。(2012/5/12 NHK ニュースより)

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2012/5/29 火曜日

再石灰化した初期むし歯(白斑)の耐酸性は向上する ♪

Filed under: 日記 — h.nakano @ 13:36:19

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先日(5月20日)、県内外から151名の歯科関係者が参加して、岩手医科大学歯学部同窓会の第42回学術研修会が盛岡市の岩手県歯科医師会館で開催されました。

当院からも院長とスタッフ6名が受講しました。

講師は長崎大学歯学部口腔保健学分野の飯島洋一先生、岩手医科大学の障がい者歯科の久慈慶昭先生、同じく岩手医科大学の保存修復学分野の野田守先生。

飯島先生の講演テーマは「再石灰化理論に基づく初期齲蝕治療のすすめ」。

飯島先生は、初期むし歯(白斑・ホワイトスポット)の再石灰化研究の国内第一人者です。

矯正歯科では、お口の中に何らかの矯正装置を着けて(入れて)治療することが多いものですから、どうしても歯にプラーク(歯垢)が残りやすく、むし歯の発生率が高まります。そこで、むし歯の発生を予防することも矯正歯科治療を成功させる重要なポイントのひとつになります。

飯島先生のご講演要旨;

むし歯はその初期に再石灰化(酸などによってエナメル質表面から溶け出したミネラルやイオンが再び歯に戻って修復する作用のこと)させることができれば予防可能な疾患です。
再石灰化には重炭酸塩イオンと3つのミネラル成分(カルシウム・リン・フッ素)を供給することが大切です。
さらに、歯のミネラルやイオンが唾液中に溶け出すことを減らし、再石灰化を促進させるためには、お口の中を常に低濃度のフッ化物イオンで満たしておくことが必要です。それにより、唾液中のカルシウムとリンが初期むし歯部位に浸透し修復されますが、修復部位は以前よりも耐酸性が向上して、酸によっても脱灰しにくい再石灰化ミネラルによって歯は保護されるようになります。

お口の中を常に低濃度のフッ化物イオンで満たしておくには、少し工夫が必要です。

1)1日2回フッ化物配合の歯磨きペーストで歯磨きすること。

2)歯磨きペーストを歯全体に広げて2分間以上歯磨きすること。

3)歯磨き後の洗口はできるだけ少ない水(10cc程度:これが重要!)で行うこと(この習慣だけで24%むし歯が減少したというデータがある)。

4)歯磨き後2時間以上飲食を控えること。

また、フッ素を供給するチューインガム(“キシリッシュ+F” や、“リカルデント”など)を1日3回、20分程度噛むことも、お口の中を低濃度のフッ化物イオンで満たすために、お手軽ではあるが効果的な方法であることも示されました。

当院でもこれらの最新のう蝕学(Cariology)の知識を活用して「生涯う蝕“ゼロ”」を目指します。

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2012/5/18 金曜日

「親知らず」は、なぜ抜くの

Filed under: 日記 — h.nakano @ 10:05:06

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『研修医なな子』の作者、森本梢子さん(25歳くらい?)が、自身の下アゴの「親知らず」に悩まされた記事を書いておられましたので紹介します(4巻末)。それまで、歯医者とは無縁であった、森本さん。下アゴ奥の「親知らず」のせいで歯並びが乱れてきて、やむを得ず抜歯したという内容です。

矯正歯科医の視点からすれば、アゴが小さくなった現代っ子では、よほど歯が小さくない限り「親知らず」がすんなり生えて上下きちんと噛み合うことは稀なものです。むしろ、生えきらない「親知らず」を放置することにより、森本さんのように、歯並びが乱れてきたり、他にもいろいろな障害が引き起こされることが多いものです。

森本さんのようにならないためにも、「親知らず」の早めの抜歯をお勧めします。

また、最近では、歯胚摘出といって「親知らず」がまだ小さい10歳頃に取除いてしまう方法も普及してきています。

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2012/5/7 月曜日

「生活習慣と噛み合わせ」

Filed under: 日記 — h.nakano @ 10:00:51

sleeping-habits.jpgヒトの噛み合わせは歯がはえてくるとき、また生えてしまったあとでも色々な原因で変化していきます。歯は骨に植わっていて、正しい力がかかったときにはそれに対して非常に強い抵抗力をもっています。しかし、不自然な力がかかると比較的容易に移動していきます。不自然な力とは、主に歯を傾ける方向にかかる力、すなわち歯の側面にかかるもののことです。このような力を頻繁に受けると、前歯や奥歯が正常な機能を発揮出来ない位置に生えてしまったり動いてしまったりすることがあります。歯や顎に異常な力をかけるような癖があると、さまざまな問題を引き起こしやすくなってしまいます。最も代表的なものが指しゃぶり(2009年8月31日のブログ参照)ですがこのほかにも普段気づかないいろいろな悪い癖があります。癖といっても広い意味では生活習慣とも言えるもので、頬杖をつく習慣があると顎の関節の発達が左右アンバランスになってしまったり、噛み合わせが左右非対称になることがあります。またうつ伏せで眠る癖があると下顎がうまく発育せずに噛み合わせに問題を生じたりすることもあります。その他、いつも横を向いてテレビを見ながら食事をすることも噛み合わせのバランスに影響を与えるとも云われています。人間は二本足で直立しているので、前後左右のバランスが健康のためにとても大切で、特に頭部の正しいバランスは大きな意味をもつものです。子供のうちから均整のとれた発達のため生活習慣にも注意を払いましょう。   

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