2012/4/23 月曜日

長寿の秘訣は歯が丈夫

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:42:51

longlife_dental1.jpg 老人の医療に詳しく、マスコミや多くの著書で知られる湘南長寿園院長フレディ松川先生によれば、長寿の秘訣の重要な要素のひとつ、食事に関することを調べているうちに、元気で長生きをしている人ほど、歯が丈夫であるということに気づいたそうです。80−20運動(80歳で20本の歯が残っていることを目標に、歯を大事にしようという運動)は、単に歯科だけのスロ−ガンではなくて、長寿にとっても、大変に重要な要素であることが最近わかってきました。食事の内容に偏りがなく、なんでも食べることは明らかに長生きの秘訣のひとつですが、歯が丈夫でなければそれはなかなか難しいことです。松川先生の患者のなかには、はとんど歯がないにもかかわらず、食事もばりばり食べ元気な人もいますが、その人たちは歯がなくても、歯のかわりに歯茎で、たくわんでもせんべいでも食べているそうです。それでもやはり、歯の丈夫な人の方がどれだけ幸せかを考えてみれば、長生きのためには、歯は大事にしなければならないことがお分かりでしょう。また、先程の歯茎でなんでも食べる元気な老人の例を見れば、歯のあるなしにかかわらず、顎をよく動かすことによって、脳神経を刺激し、それによってわずかながらではあろうが、ボケの進行を止めていることも間違いないことだと思われます。定期的に歯科医院を訪れてケアーをしている人と、痛いときだけ受診する人では、残っている歯の数に確実な差がでています。歯科医を上手に利用して長寿を目指しましょう。今回のお話は、集英社文庫フレディ松川著「少しだけ長生きをしたい人のために」を参考にさせていただきました。食事、運動、日常生活など、大変ためになる本です。興味のある方はご一読をお薦めします。

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2012/4/11 水曜日

化石になっても歯は語る

Filed under: 日記 — h.nakano @ 12:18:07

fossiltoothtalk.jpg 化石となった歯を調べることで、いろいろな事実を知ることができます。

例えば草食性であったか、肉食性であったかというような基本的なことは比較的簡単にわかります。

歯の磨耗状態をチェックすることで、鳥の祖先といわれている始祖鳥が昆虫や海岸に打ち上げられた動物の遺骸を食物にしていたことも推定されています。肉食性の恐竜が歯ぎしりをしていたことも、歯の減り具合で判明しているそうです。3月18日のブログで紹介した肉食性恐竜のティラノサウルスはその極端に小さな前肢で歯の掃除をしていたこともわかっているそうです。

もちろん化石で残された歯の状態から生活様式や生態の観察ができるのは人間の場合でも同じ。古代エジプト人のミイラの歯が極端に磨耗していることから、その原因は彼等が日常食べていたパンに砂の粒が多く含まれていたことが明らかになりました。

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2012/3/24 土曜日

乳歯のケース♪

Filed under: 日記 — h.nakano @ 12:37:32

toothbox.jpg 2月3日のブログでも紹介した抜けた歯を大事にする習慣の続編です。

日本を含めアジアでは、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根へ放り投げるという習慣があります。新しい歯は、古い歯がある方向に伸びると信じられているからです。

一方、米国、カナダ、イギリスなどでは夜眠る時、枕の下に抜けた歯を入れておくと、“歯の女神 ティンクル”がやってきて、抜けた歯を持っていき、コインと交換してくれるという言い伝えがあります。

チリとコスタリカは、かなりユニーク。抜けた歯をイヤリングにして身につけておくそうですよ。

国がちがっても、歯の健康を願う気持ちは世界共通なんですね。

抜けた乳歯を収納するかわいいケース(Tooth Box)を見つけましたので紹介します。このようなケースに入れておけば抜けた乳歯が失われずに思い出として残りますね。

http://store.shopping.yahoo.co.jp/sei-hyaku/ndc100.html

 

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2012/3/21 水曜日

「噛む力、ティラノサウルスが最強」

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:39:01

tyranno.jpg 

白亜紀後期(7000万〜6500万年前)に北米大陸に生息した大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックスが獲物をかむ力は史上最強とみられると、英リバプール大などの研究チームが英科学誌バイオロジー・レターズ電子版に発表しました(時事通信 3月2日)。

化石の頭骨の形と、推定される顎の筋肉をコンピューターのモデルで分析したところ、前歯で噛む力は最大約3万1000ニュートン、奥歯では約5万7000ニュートンと、現代のワニの10倍であったといいます。 

ちなみに、人間の噛む力(咬合力)は成人男性の奥歯で最大約600ニュートン(約60kg)ですから、ヒトの約100倍です。

ジュラシックパーク1で数学者のマルコム博士らの乗ったジープがティラノサウルス(T-Rex)に追いかけられる迫真のシーンがありましたが、もし追いつかれていたら5トンの咬合力ではジープもずたずたにされていたことでしょう。

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2012/3/7 水曜日

AED講習

Filed under: 日記 — h.nakano @ 9:31:17

AEDLecture2.jpg

当院にも「AED」(自動体外式除細動器)を設置することになり、先日(3月1日)、盛岡消防署の救命救急隊員の方からスタッフ全員が「救命救急法」の実習つきの講習を受けました。

わが国では、心室細動などによる心臓突然死で亡くなる方が年間約3万人いるといわれています。

心停止後3分以内に除細動を行なった場合の救命率は約70%ですが、1分経過する毎に救命率が10%低下していきます。

岩手県内では、消防署へ通報し救急車が到着するまでの時間は約6分程度かかりますので、救急車が到着するまでの間の救命活動が重要となります。

倒れた方が居たら、その場に居合わせた人が心肺蘇生法とともに、さらに一歩踏み込んでAEDを用いた心肺蘇生法を行なうことで救命率の向上が期待できます。

実習では、「あなたは救急車を呼んで下さい」、「あなたはAEDを持ってきて下さい」など周囲の人への具体的指示の重要性と、胸骨圧迫(心臓マッサージ)のし方、AEDの使用法などについて学びました。

緊急の場合には、ためらわずに実習の成果を活かせそうな気がします。

救急隊員の方、丁寧に教えて下さりありがとうございました。

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