2011/12/26 月曜日

サンタクロースとナイキの不思議な関係?!

Filed under: 日記 — h.nakano @ 13:36:31

niki-santa1.jpg昨日のクリスマス、皆様はどのように過されましたか。
クリスマスといえば、トナカイに引かれたそりに乗って現れる赤い衣装で白いおヒゲのサンタクロース。実は、この“サンタクロース”スポーツ用品メーカーの“ナイキ”と名前の由来が同じだそうです(人名の世界地図(文芸新書刊)より)。
サンタクロースの名は聖人の聖ニコラウスに端を発し、オランダ語の短縮形によってクラース(Klaas)となり聖(Saint)がついて“サンタクロース”になった。
一方、ナイキの名はギリシャの勝利の女神「ニケ(Nike)」の英語読みから。チェックマークのようなナイキのロゴマークは女神の翼の形を模したものです。
「ニケ」から」派生した「ニコル」「ニコラ」という名にラテン語名接尾辞の「-us」がついて「ニコラウス」という名に。
勝利の女神「ニケ」の名が平和の使者「サンタクロース」にも通じているとは驚きですね。

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2011/12/14 水曜日

「口もとの美しさと矯正治療(2)」

Filed under: 日記 — h.nakano @ 15:19:47

egaohennka2.jpgきれいな口もとは歯並びと密接に関わっていることが知られています。

悪い歯並びによって口もとにコンプレックスを感じたり、引っ込み思案になったりすることもあります。

また、悪い歯並びによって、よく噛めない、口が閉じずらい、食事がしにくい、発音が悪い、ブラッシングがしにくくムシ歯や歯周病になり易い、顎(あご)がずれて顔がゆがむ、ケガや顎関節症の原因になることもあります。

矯正治療は、これらの問題を改善したり予防するために、歯や顎を正しい位置に移動する治療です。

写真は、左が矯正治療前、右が矯正治療後のものです。

矯正治療によって、噛む能力が向上して発音も明瞭になりました。また、お口も閉じやすく、歯磨きも楽になり、人前でも歯を隠すことなく堂々と笑えるようになりました。

<簡単な歯並びのチェック項目>

顔や歯並びが左右対称か。

横顔で唇がひどく出ていたり、引っ込んでいることはないか。

上の歯はすべて下の歯を覆っているか。

上下の前歯の中心が一致しているか。

歯が重なっていたり、間に隙間はないか。

上の前歯や下の前歯が前方に出ていないか、その逆はないか。

前歯がひどく伸びだしていることはないか。

部分的に食物が歯の間に停滞したり、はさまることはないか。

ひどく磨り減っている歯はないか。

 

あなたも「歯並び」をご自身でチェックしてみてはいかがですか。

 

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2011/12/3 土曜日

虫歯予防薬にもなる漢方生薬・甘草が塩害の農地で育つ♪

Filed under: 日記 — h.nakano @ 13:35:35

licorice1.jpgUCLA(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)歯学部のオーラルバイオロジー科の研究により、甘草(かんぞう:リコリス)から得られる特定のハーブエキスが虫歯の原因を引き起こすバクテリアの働きを3〜6か月減少させることが科学的に立証され、甘草の薬効が歯科界でも注目されはじめています。

この甘草は、国内で販売される漢方薬の約7割の品種に欠かせない生薬ですが、最大の産出国である中国が、甘草を貴重な資源として輸出を規制しており、このままでは、中国が生産量で世界のほとんどを占めるレアアース(希土類)のように、十分な量の輸入が難しくなる懸念が広がっていました。

そのような中『<漢方薬>甘草 津波で浸水の農地で試験栽培 順調に育つ』の朗報記事(毎日新聞 2011年11月5日)がありましたのでご紹介いたします。

東日本大震災の津波で浸水し、作付けができなくなった宮城県内の農地で、漢方生薬・甘草の試験栽培が順調に進んでいる。甘味料や化粧品などにも利用される甘草は、全量を中国からの輸入に頼っており、国内での栽培方法の確立が課題。海水の塩分が残った土壌が生育に適しているとみられ、試験栽培を実施しているNPO法人は被災者の協力を得て栽培規模を拡大し、将来的には塩害に負けない新たな特産品として商業生産を目指す。

乾燥させた根を漢方生薬として使用する甘草は、国内消費量が年1267トン(08年度)。漢方薬全体の7割で使用されている。

 漢方生薬に詳しい元大阪薬科大教授の草野源次郎さんが理事長を務めるNPO法人が7月下旬、海水が1週間以上浸水して耕作できなくなった同県岩沼市内の畑に約300株の苗を植えた。10月中旬には、ほぼすべての苗に葉が100枚以上付き、生薬に使う地下茎も60センチ以上伸びた。一方、この畑から約8キロ離れ津波被害がなかった場所に植えた苗は、葉が最大30枚程度しか付かず、茎や根も細かった。

 草野さんによると、甘草は乾燥や日照りなど厳しい自然環境下ほどよく育ち、根に薬効成分を蓄えるという。NPO法人は土壌の高い塩分濃度が甘草に良いストレスを与えた可能性があるとみて、来秋の収穫まで詳しい生育状況を調べ、商業生産が可能かどうか判断する。畑を貸した近くの農業、原田善吾さん夫妻は「(塩害で)しばらく何も栽培できないと思っていただけに希望がわく」と話す。草野さんは「津波の塩害で苦しむ宮城が、全国有数の甘草生産地になるかもしれない」と期待している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111105-00000035-mai-soci

写真:津波につかった原田さんの農地で育つ甘草の苗・宮城県岩沼市にて

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2011/11/22 火曜日

「認知症発症や生命予後に影響する咬合崩壊を防ぐ治療法とは」

Filed under: 日記 — h.nakano @ 10:22:54

41stSeminor3-2.jpg一昨日(11月20日)、岩手医科大学歯学部同窓会の主催の学術研修会が岩手県歯科医師会館で行われ、約130名の歯科医師が参加しました。 

非常に示唆に富む内容でしたので要約をご紹介いたします。カギ括弧[ ]内は私の註釈です。 

講師は、東京医科歯科大学臨床教授の柏田聰明(かしわだ・としあき)先生。 

演題名は「咬合崩壊を防ぐための補綴修復治療 ― 超高齢社会で求められるパラダイムシフト ―」 

2007年、わが国は高齢化率が21%を超えて、超高齢社会に突入した。高齢者の補綴修復[被せたり詰めたりする歯の治療]のあり方も、社会の変化に応じて転換を迫られている。 

咀嚼機能喪失(咬合崩壊)が認知症発症や身体的健康悪化、生命予後などに大きく影響するというエビデンスがある。咬合再建[歯科治療で噛めるようにすること]はそれらのリスクを減じるが、困難な補綴[歯の治療法]に挑戦する前に、高齢になっても咬合崩壊[歯が失われて噛めなくなる状態]を起こさない治療はどうあるべきかを追求すべきである。 

85歳で咬合崩壊を招かないためには、60歳までは欠損[歯の欠け]をつくらないことである。そのために必要とされるのが予防であることは論を俟たないが、では不幸にして補綴修復が必要になった歯はどうすべきか。それは、極力歯髄を守ること[歯の神経を取らないこと]、絶対に二次齲蝕[治療した歯に生じるむし歯]の起こらない治療を行うこと、歯根破折を回避する材料と治療法を選ぶこと、言葉を換えれば「予防的修復治療」を行うことである。 

予防的修復治療で演者が重視してきたのが、咬合力と細菌である。修復歯[歯の治療を行った歯]の二次齲蝕も、歯根破折も、原因は細菌と咬合[咬み合わせ]にある。これらをターゲットに、長年、歯質-修復物界面を緊密に封鎖し、歯質を強化する目的で、ADゲル法と徐放性フッ素含有接着材を臨床応用してきた。この方法で、歯根破折や二次齲蝕など補綴修復で起きたトラブル歯であっても、咬合力に抗して長期に機能させることが可能になった。結果、修復歯のトラブルは激減し、2008年からは、定期的なメインテナンスに応じることを条件に、治療の15年保証を行うようになっている。 

 超高齢社会の到来を、義歯やインプラントの需要の増加と結びつけて考える前に、これからの補綴修復学は、咬合崩壊を防ぐために何をすべきかに、もっと関心を向けるべきである。 

―― 約半世紀にわたり歯学教育と歯科治療の第一線で活躍してきた先生の言葉には重みがありました。咬み合わせの崩壊は、認知症発症や身体的健康悪化、生命予後などに大きく影響します。生涯歯を失わず咬み合わせを崩壊させないためには、被せたり詰めたりする歯の治療が必要な欠けを作らないこと。60歳を過ぎたら歯の割れを防ぐ処置をすること。やむを得ず歯の修復治療が必要になった時には、ADゲル法と徐放性フッ素含有接着材を用いることが重要であることが示されました。 

それぞれが単純なことではありますが、とても重要で有益なこれらの情報が、出来るだけ早く歯科界のみならず広く国民全体に広まること願っています。 

 

 

 

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2011/11/11 金曜日

「口もとの美しさと矯正治療(1)」

Filed under: 日記 — h.nakano @ 10:07:46

kuchimoto1s.jpgみなさんにとって、きれいな口元や横顔とはどんなものでしょうか?

もちろん唇の形やあごのラインなどからも判断できますが、やっぱりきれいな歯並びに依存するところが大きいものです。

今日は、口元美人になれる要素を、kuchimoto2as.jpg歯並びの観点から考えてみます。

みなさんは、「Eライン」をご存じですか?

これは鼻の頭とあごの先端を結んだ線のこと。日本人の場合、上唇がEラインより少し内側に、下唇がほぼライン上にあるのが、きれいな横顔の基本だと言われています。

kuchimoto3as.jpg専門的には「Eライン」の他にも、あご先の位置をみる「Zアングル」や上唇の反り返りをみる「鼻唇角」などを組み合わせて口元や横顔を評価します。

それでは実際に矯正治療を受けられた方の口元の変化を見てみましょう。

これらの方は元々上顎前突や反対咬合の方ですが矯正治療によって口元まで変化したのがおわかりになったかと思います。

このように、矯正治療は歯並びを直すことによって口元や横顔までをきれいにすることを目的とした治療なのです。

あなたも「Eライン」や「歯並び」をご自身でチェックしてみてはいかがですか。

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