第26回東北矯正歯科学会大会
5月22日(土)と23日(日)の両日、盛岡市の「アイーナ」で第26回東北矯正歯科学会大会が行われます。
この学会の基調テーマは「筋の機能を生かした矯正治療」。
大会1日目の教育講演1は、昨年全国規模で「機能的顎矯正治療を考える会」を立ち上げられ、機能矯正の分野に造詣が深い、奥羽大学の氷室利彦教授に『予防・抑制的矯正歯科治療を前進させる機能的顎矯正療法の全体論的検討』と題してご講演をいただきます。歴史、基礎、最新の知見や治療法そして考え方まで幅広くお話しいただけるものと期待しております。
大会2日目の特別講演1は、歯科衛生士であり「若返り!モデルスマイル塾」「MFT入門」「摂食機能療法マニュアル」を上梓されている、石野由美子先生に『表情筋訓練を取り入れたMFT — モデルスマイルエクササイズ —』のご講演をいただきます。モデルスマイルの興味あるお話しを交えながら、楽しくMFTのエッセンスをご伝授下さるものと思います。
特別講演2は、「満1歳で離乳が終わる“らくらく”育児」を上梓された、金俊熙先生に『乳幼児期の食生活が及ぼす咀嚼機能の発達障害とそのキャッチアップ法』のご講演をいただきます。金先生は、不正咬合は咀嚼器官の運動発達障害の一つの症状と考え、乳幼児の哺乳、離乳期から積極的な指導を行い効果を上げておられます。これまた興味あるお話しをいただけるものと思います。
ランチョンセミナーでは、最近矯正臨床に定着してきた、セルフライゲーティング・ブラケットを用いた矯正治療に関して、各治療段階での特長や留意点などについて渡辺八十夫先生にお話しいただきます。
教育講演2は、「Muscle Wins!の矯正歯科臨床−呼吸および舌・咀嚼筋の機能を生かした治療−」を上梓され、英語版、韓国語版、中国語版も相次いで出版された、近藤悦子先生に『舌、口腔周囲筋、咀嚼筋および頚部筋活動の正常化と鼻呼吸の確立がKey Factors』と題してご講演をいただきます。近藤先生は、2006年に米国で開催されたMoyers Symposiumで120例の長期経過症例を発表され、後戻りの少なさ、安定度の高さから“近藤マジック”と称された先生でもあります。今回は特にお願いして、チューインガムを利用した舌のトレーニング実習も行っていただくことになっております。
他にも、学術展示13題、症例展示7題、症例報告2題、認定医更新用症例報告1題の演題も頂戴いたしました。賑やかな展示発表になるものと思われます。
残念ながらこの学会は、歯科関係者のみが対象ですが、折に触れて講演の内容や研究の成果をこのブログで報告したいと思います。
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