「かみ合わせのチェックをしてみましょう」
歯並びが悪いために、正しいかみ合わせができないことを不正咬合といいます。上顎前突、反対咬合、叢生(そうせい)、開咬(かいこう)などの種類がありますが、一般的には出っ歯、受け口、八重歯、乱ぐい歯、などという言葉で呼ばれています。どれも耳慣れた日常用語ですが、それだけ不正咬合が身近にあるということでしょう。
子どもの不正咬合を診断するにはいくつかの基準がありますが、学校の歯科健診で行っている診断基準がよい参考になると思います。おかあさん方でもできますから、子どもさんの歯並びをチェックしてあげて下さい。
私たちはまず、3段階で歯並びを見ます。上の歯並びに異常がないか、下の歯並びに異常がないか、そして上下の歯をかんだときに、それがうまくかみ合っているか、の3点です。上の歯並びを見るときは、歯がねじれていないか、歯列からはずれて内側や外側に生えていないか、歯列弓の幅が狭くないか、などをチェックします。これは下の歯並びでも同じです。
次は上下をかみ合わせたときです。ぐっとかんだときに上の歯や下の歯が出ていないかどうかを見ます。上の歯がかなり出ていれば上顎前突、下の歯が出ていて反対にかんでいれば反対咬合です。またガチッとかんだときに、奥歯が横にずれていないかどうかもチェックします。横から見て下の歯が外に出ていれば、あごが横にずれていると判断します。この横ずれはふだん気がつかないので、よく見てあげてください。
もうひとつ必要なのは、生えかわりの時のチェックです。永久歯は、前歯(中切歯)が生え始めて少したったころ、6歳臼歯(第一大臼歯)が生えてきます。ところが前歯が生えたのにいつまでたっても6歳臼歯が生えてこのかったら要注意です。
また、歯が左右対称に生えているかどうかも、チェックしてください。
これらのチェックをしておかしいと思ったら歯医者さんで相談してください。ほんとうに矯正が必要なのか、必要だとしたらいつから始めたらいいのか、アドバイスをしてもらえるでしょう。子どもの矯正は、始める年齢が大事です。
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