シーラントの効果♪
乳歯や永久歯の奥歯の噛み合わせの面には、深い溝があり、虫歯菌がたまりやすく、歯磨きをしても、どうしても溝の底には食べかすが残ってしまいます。
特に、子供の歯や、生えはじめの大人の歯は軟らかいので、深い溝のある奥歯はとても虫歯になりやすい状態なのです。
子供の歯が虫歯になってしまうと、その次に生えてくる大人の歯にも影響を与え、歯並びが悪くなったりします。
虫歯予防(う蝕抑制)のために奥歯の溝を樹脂でふさぐ方法が、シーラントです。
シーラントにはレジン・タイプのものと、グラス・アイオノマー・タイプのものがあります。前者のものは、はずれにくく、後者のものはフッ素をゆるやかに放出するという特長がありますが、両者のう蝕抑制効果には差がないといわれています(Cochran review 2004)。
グラフにはグラス・アイオノマー・タイプのもののう蝕抑制効果を示します。3年後のう蝕抑制率は上顎で66%、下顎で67%でした(Komatsu 2004)。
最近では両者の特長を併せ持つ、光硬化型のグラス・アイオノマー・タイプのものも登場し、注目されています。
いずれにしても、乳歯や生えはじめの永久歯の虫歯予防のためにはシーラントを行っておくことが重要であると考えられます。
トラックバック URI : http://www.nakano-123.com/blog/wp-trackback.php?p=941
コメント (0)