第6回国際会議IFUNA平泉大会での発表
10月25日〜28日の4日間、岩手県の平泉と一関市で第6回国際会議IFUNA(Intervention Functional Association) 平泉大会(氷室利彦大会長)が開催されました。
日本で初めての開催となるこの大会は、口腔の機能を活かした歯科矯正治療やその研究に携わる歯科医師、顎顔面領域の治療関係者の集う会で、世界12か国からの参加者があったそうです。
私も氷室大会長の勧めでパネル発表させていただきました。
タイトルは“Severe Skeletal Class II Malocclusion Treated with Activator During Pubertal Period and Good Results Maintained after Twenty Years”(20年後も良好な治療結果を維持していた思春期にアクチベーターを適用した重度な骨格性上顎前突症例)。
発表内容を要約すると、他院で下アゴ(下顎骨)が小さすぎて手術なしでは治らないと言われて受診した13歳の男子に、ある機能的矯正装置(アクチベーター)を1年3か月間使用してもらった所、下顎骨が通常の伸びより3倍以上成長して手術が不要となり、噛み合わせも正常咬合に改善して、それから20年経っても安定した噛み合わせを維持していたというものです。
この症例は、私に「機能的矯正装置」は有用だと信じるきかっけを作ってくれたものです。
矯正専門医になった今みても非常に重篤な下顎後退を伴う上顎前突症例であると思いますが、この発表を見て下さった方が同様の症状の患者さんを診た時に非手術的な治療アプローチを選択するきっかっけになればとの願いも込めて発表させていただきました。
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