西欧人の名前だけでどこの国の人か見抜くコツ?
スポーツの国際試合を見ていると、ある国のメンバーの名前が似たような“語尾”ばかりなんてことがよくある。逆に言えば、名前を聞いただけでどこの出身か分かるということかもしれない。
「英語圏でよくあるのは、『ジョンソン』や『ロビンソン』といった『〜SON』が付く姓。また、北欧では『ヨハンセン』や『アンデルセン』などの『〜SEN』がつく姓が多くあります。どちらも『〜の息子』という意味で、血縁が中心の部族社会だったときに広まった姓です」
こうした「〜の息子」を意味する姓は世界各地で見られるという。ロシアの「イワノフ」や「ロマノフ」に共通する「〜OV」、中欧・東欧によく見られる「ストイコヴィッチ」や「ジョボヴィッチ」のような「〜IC」などはいずれもこのパターン。一方、“語尾”ではなく“語頭”につくパターンとしては、アイルランドやスコットランドに多い「マッカーサー」や「マクレガー」の「MC〜」「MAC〜」がこれに相応するという。
「その他、ドイツでは、『クリンスマン』のように『〜MANN』という姓がよくあります。これは文字通り『人』という意味。また、ポーランドなどでよくある『チャイコフスキー』のような『〜SKI』や、オランダの『ファン・バステン』『ファン・ニステルローイ』の『ファン』(VAN〜)は『〜生まれ(出身)』という意味を示しています」
こうした類似“姓”は世界各地にみられるようだ。では、“名”の方はどうかというと、ヨーロッパでは同じ語源を持つ名が各地にあり、各地域や民族ごとに変化しているケースが多いという。
「例えば、アメリカなどの英語圏で多い『ジョン』という名は、イタリアでは『ジョバンニ』、フランスでは『ジャン』、ドイツでは『ヨハン』、ロシアでは『イワン』と呼ばれています」・・・(“ヤフー・ニュース”2011.11.22)。
先日のブログで紹介したように、サンタクロースとナイキの語源はどちらも、勝利の女神「ニケ(Nike)」に由来する。
映画でもスポーツでも史実でも社名でも、その名前に注目してみると意外な発見があるかもしれない。
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