「噛む力、ティラノサウルスが最強」
白亜紀後期(7000万〜6500万年前)に北米大陸に生息した大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックスが獲物をかむ力は史上最強とみられると、英リバプール大などの研究チームが英科学誌バイオロジー・レターズ電子版に発表しました(時事通信 3月2日)。
化石の頭骨の形と、推定される顎の筋肉をコンピューターのモデルで分析したところ、前歯で噛む力は最大約3万1000ニュートン、奥歯では約5万7000ニュートンと、現代のワニの10倍であったといいます。
ちなみに、人間の噛む力(咬合力)は成人男性の奥歯で最大約600ニュートン(約60kg)ですから、ヒトの約100倍です。
ジュラシックパーク1で数学者のマルコム博士らの乗ったジープがティラノサウルス(T-Rex)に追いかけられる迫真のシーンがありましたが、もし追いつかれていたら5トンの咬合力ではジープもずたずたにされていたことでしょう。
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