「生活習慣と噛み合わせ」
ヒトの噛み合わせは歯がはえてくるとき、また生えてしまったあとでも色々な原因で変化していきます。歯は骨に植わっていて、正しい力がかかったときにはそれに対して非常に強い抵抗力をもっています。しかし、不自然な力がかかると比較的容易に移動していきます。不自然な力とは、主に歯を傾ける方向にかかる力、すなわち歯の側面にかかるもののことです。このような力を頻繁に受けると、前歯や奥歯が正常な機能を発揮出来ない位置に生えてしまったり動いてしまったりすることがあります。歯や顎に異常な力をかけるような癖があると、さまざまな問題を引き起こしやすくなってしまいます。最も代表的なものが指しゃぶり(2009年8月31日のブログ参照)ですがこのほかにも普段気づかないいろいろな悪い癖があります。癖といっても広い意味では生活習慣とも言えるもので、頬杖をつく習慣があると顎の関節の発達が左右アンバランスになってしまったり、噛み合わせが左右非対称になることがあります。またうつ伏せで眠る癖があると下顎がうまく発育せずに噛み合わせに問題を生じたりすることもあります。その他、いつも横を向いてテレビを見ながら食事をすることも噛み合わせのバランスに影響を与えるとも云われています。人間は二本足で直立しているので、前後左右のバランスが健康のためにとても大切で、特に頭部の正しいバランスは大きな意味をもつものです。子供のうちから均整のとれた発達のため生活習慣にも注意を払いましょう。
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