ある種の頭痛や病の原因は「歯」!?
Yahooニュースで以下のような記事がありました。
「吐き気がするほどひどい頭痛で、脳外科でCTやMRIを撮ったけれど異常なし。それが、歯医者に行って治ったんだから拍子抜けです」
こう話すAさん(37歳)は元看護師。人体の仕組みは一通りわかっている彼女からしても、強い頭痛の原因が「歯」であるとはよもや想像しなかった。「脳外科のほかに、眼科、心療内科も回ったんですよ。それでも何年も治らなかったのに…」と驚きを隠せない。
近年、歯の不調による全身への影響が少しずつ明らかになってきた。都内で歯科クリニックを開業するB氏は、次のように説明する。
「心臓病や脳梗塞は、歯周病菌によって引き起こされることがあります。歯磨きをサボっていると歯の表面に『プラーク』(歯垢)がたまることはご存じでしょう? それが、血管の中にもたまるんです。歯周病菌は、腫れた歯肉を通って全身の血管内に侵入します。プラークが剥がれて心臓の血管が詰まると、狭心症や心筋梗塞といった心臓病。脳の血管が詰まると脳梗塞です」
Aさんのケースも、プラークが脳の血管に影響していたと考えられなくもない。あるいは、歯の噛み合わせが悪いことが原因の可能性もある。実は、Aさんが受けた治療は、「かぶせ物が取れたまま放置していた奥歯に、きちんと銀歯をかぶせた」というもの。奥歯が全身に与える影響は計り知れないことを、神奈川県内の歯科クリニックの院長C氏は語る。
「つい最近、右腕がしびれて動かすことができなかった実父の症状が、噛み合わせの調整でアッサリと治りました。父は加齢によって奥歯がすり減っていて、あちこちに噛み合わせのズレが生じていました。ほんの1ミリにも満たないズレですから食事や会話には不都合がなく、本人は気がつきません。しかし、奥歯でしっかり噛むことができないと、徐々に全身の骨格がゆがみ、頭痛や手足のしびれ、関節痛といった不定愁訴(特定の病気によらない不調)を招きます。それを慎重に削ったり、詰め物を盛ったりして高さを調整すると、うそのように症状が消えることがあるのです」…… (中略)
▷私(中野)は以前ある雑誌の取材を受けたことがあります。その時に記者のインタビューに答えてくれた矯正治療後の患者さん(歯科衛生士さん)が「貴女は矯正治療を受けて何が一番嬉しかったですか」との記者の質問に「歯並びが治ったことはもちろん嬉しいけれど、お薬を飲んでもなかなか治らなかった偏頭痛が今は全くなくなってそれが一番嬉しい」と答えたのには予期せぬ答えだっただけに本当にびっくりしました。知識の上では、悪い噛み合わせと偏頭痛などとの関わりを知ってはいましたが、実例を目のあたりにして再認識した瞬間でした。
トラックバック URI : http://www.nakano-123.com/blog/wp-trackback.php?p=2226