2009/6/27 土曜日

東北矯正歯科学会大会に参加してきました

Filed under: 矯正歯科 — h.nakano @ 9:37:09

 先週の土・日(20・21日)福島の郡山市で開催された東北矯正歯科学会大会に参加してきました。東北6県と3大学(岩手医科大学、東北大学、奥羽大学)の矯正歯科に関わっている方たちの年1回の学術集会です。参加者は130名くらいでした。当院からは、私と久保先生が参加しました。基調テーマは「境界を越えて」。矯正歯科以外の講師のシンポジウムも開催され、駒沢女子大学教授の富田隆氏は「機能と認知をめぐる心理学的諸問題」の講演の中で、網膜や視神経や脳には全く異常が無く、角膜の濁りだけで視覚障害が生じている幼児の角膜を2歳以降に人工角膜に交換しても、網膜には正しい情報が伝えられているはずなのに、視覚障害は生涯解消されない。正常機能の獲得には時期がある。というお話をされました。

 最近のわが国では、噛めない・噛まない・歯ごたえのある物を嫌いな子供たちが増えており、そのことにより十分にアゴが発達せずに噛み合わせの悪い子供たちが増加したとする説があります。昭和30年頃までは「歯固め」といって離乳期に野菜のスティックのようなものを噛ませる習慣があり、離乳食も特別なものではなく、大人の食事の中から食べやすそうな物を与えたものだそうです。噛めない・噛まない子供たちの増加、ひいては華奢なアゴや不正咬合を持つ子供の増加は、(正常機能の獲得時期に)軟らか過ぎる離乳食を与えることにも原因があるのかも知れないですね。N.H.

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