バイオブロック装置♪
9月27日から29日の3日間、横浜市の「パシフィコ横浜」で第69回日本矯正歯科学会大会が行われました。
毎年約4000人が参加する、歯科矯正界では日本で最も大きな学術大会です。
ラウンド・テーブル・ディスカッションにも参加しました。これは、円卓で講師を囲んで少人数で軽い昼食をとりながら討論する形式の勉強会で、意見を交換し易いのが魅力です。
今回は16のテーマ別のテーブルが用意されていました。私が選んだのは「バイオブロック装置による矯正治療」講師は北總征男先生です。
バイオブロック法はイギリスのDr.Mew,J.によって開発された方法です。彼によれば「正常な発育では上アゴも下アゴも、前方に発育して良好な顔貌となるが、不正咬合者の顔は上アゴの骨が前方ではなくて下方へ成長する。そのために下アゴの骨が後下方へ成長する」という理論に基づくものです。
この考えは、面長で下アゴが後ろに下がった上顎前突の子どもたちが増えている日本の不正咬合の現状を説明できるような理論だと思いました。
Dr.Mewは、日常の習慣で最も大事なことは「歯はいつも接触し、舌は口蓋に触れていて、口唇は閉じていること」であると言っているそうです。
バイオブロック装置は、この大事な3点を行わせながら使用することで上アゴの成長方向を下方から前方に変化させ、良好なバランスの顔にすることができるそうです。
当院でも導入を検討してみたい方法であると思いました。
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