管楽器歯科 パート2♪
2月6日に岩手県内から約100名の歯科医師が参加して岩手県歯科医師会館で「第6回岩手県歯科医学大会」が開催されました。
その中で、一昨年も「管楽器歯科・・」というテーマで発表された(2009/10/21のブログ参照)大船渡市でご開業の渡辺先生が、今回は「管楽器奏者へのミュージックスプリントの適用とその留意点」について発表されました(一応私も共同演者)。
管楽器用スプリント(アダプター)は3種類に分けられます。
1)歯列咬合補正用スプリント:楽器に適さない歯並びを、楽器吹奏時に一時的にスプリントで補正して音を出しやすくしたり、疲れにくくするためのものです。
2)矯正装置用スプリント:矯正装置がマウスピースなどに当たって吹奏しずらい時などに、矯正装置をカバーするものです。
3)W-スプリント:クラリネット・サックス奏者全員に推奨したい、下の前歯に被せる薄手のカスタムメイド・プラスチック・スプリントです。
これらのスプリントによって容易にアンブシュアが改善し、上達の可能性が高まり、また楽器選択の幅が広がります。
管楽器用スプリントは、使用目的を明確にした上で、楽器の特徴、奏者の歯並びなどを考慮した設計が必要です。また、スプリントは装着後に楽器を吹奏させながら、理想の形態に調整することが重要です。
ご自身がクラリネットの名手であり、あらゆる管楽器の吹奏経験のある、渡辺先生のご講演は説得力のあるものでした。
管楽器用スプリントの存在を知らない奏者や指導者もまだまだ多いといいます。
このスプリントの有用性を早く多くの方に知らせたいものです。
管楽器奏者の方で、あるいは歯科医療従事者で、管楽器用スプリントについて詳しくお知りになりたい方は、渡辺歯科クリニック(TEL: 0192-26-5100)にお訊ね下さい
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